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公演レポート2024.8.15 in 千葉

マリヤの賛歌ー石の叫び 上演

千葉県房総半島の館山市内。婦人保護施設「かにた婦人の村」で、『マリヤの賛歌』の原作者・城田すず子さんは後年をここで過ごしました。性搾取や暴力などに傷ついた女性達が共同で暮らせる、全国で唯一「長期」で入所できる保護施設です。毎年、終戦記念日である8月15日は夕方4時から慰霊碑の前で鎮魂祭が行われます。

その鎮魂祭の前に、教会で「マリヤの賛歌ー石の叫び」を上演して欲しいと、施設長さんやシスターからのご希望で実現致しました。

当日、台風直前にも関わらず気持ちの良いお天気に恵まれました。自然に囲まれたこの場所は虫や鳥や草木の音楽が絶え間なく響きます。

続々とお客様が教会へ来られました。ほぼ照明を使わず、教会内に外から差し込む柔らかな光とパイプオルガンを照らす青い光がとても印象的です。

 

PM2時。

五十嵐施設長のご挨拶が終わり、ほんのひとときの静寂ののち、微かな声音で始まる第一声が緩やかに空気を震わせました。

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鎮魂碑。

戦争の名のもと壮絶な人生を余儀なくされた女性達が、お国や男の都合で歴史から事実を葬り去られることは許せない、彼女たちのために慰霊塔を建ててやって欲しいと、かにた婦人の村を設立した深津牧師に城田すず子さんはお手紙を送りました。

この石碑が建った1987年、除幕式で城田さんは涙ながらに「みんな、ここに帰っておいでよ」と叫んだそうです。

鎮魂祭には金子のみの参加でしたので一緒に祈りを捧げることができませんでしたが、開演前に鎮魂碑を写真に収めることができました。

ご観劇下さいました皆様ありがとうございました

次回公演

2024年12月

和歌の浦アート・キューブ

詳細は随時アップいたします。

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